MDMのコストはどれくらい?コスト削減6つのヒント!
モバイルテクノロジーを活用する企業や組織が増えるにつれて、モバイルデバイス管理(MDM)の重要性がますます高まっています。MDMソフトウェアは、IT管理者がモバイルデバイスとデータを管理・保護し、デバイスの利用効率を高めることを可能にします。
MDMソリューションを導入することで、データ漏洩や不正アクセスのリスクが低減されます。しかしながら、「MDMにはどれくらいのコストがかかるのか」いう疑問を抱いている企業も多いでしょう。今回は、MDMにかかるコストの詳細、種類や影響要因、コスト削減のポイントなどをご紹介します。
Part 1 : MDMコストの種類4つ
モバイルデバイス管理コストは、特定の モバイルデバイス管理ソリューションやサービスプロバイダーによって異なります。ここでは、よく見られるモバイルデバイス管理コストの種類を紹介します。
種類 | 説明 |
---|---|
MDMソフトウェア | MDM software costs typically fall into two main MDMソフトウェアのコストは通常、大きく2種類に分けられます。1つ目はライセンスによる課金です。例えば、従業員が複数のモバイル・デバイスを使用している場合、ユーザーごとの課金を選択すれば、大幅なコスト削減につながります。 2つ目は、デバイスごとの課金です。モバイル・デバイスを購入する際、人数が確定していない場合は、デバイスごとの課金モデルをを選択するのがおすすめです。 |
ハードウェア &インフラ | この費用は通常、MDMシステムのサポートと、モバイルデバイスとMDMサーバー間の通信を保護するために支払われます。サーバー、ストレージ・デバイス、ルーター、ファイアウォール、VPNなどの基本的なネットワーク機器の購入やアップグレードが含まれます。 |
ITスタッフによるサポート | 新しいMDMソフトウェアが導入された後、それを監視・保守するITチームも設置することが必要でしょう。そのため、この費用にはITスタッフの給料や福利厚生、ソフトウェアを効果的に管理するために必要な研修が含まれます。 |
研修 | この費用は、MDMシステムの使用と管理のためにカスタマイズされたトレーニング・ソリューションが必要な場合にかかります。これには、講師の費用、研修教材、研修プログラムの実施に伴う追加費用が含まれます。 |
Part 2 : MDMコストに影響を与える5つの要因
MDMコストの基礎知識を理解した後、MDMコストに影響を与える要因について理解を深めましょう。これらの要素を分析することで、MDM戦略を最適化し、コスト増の落とし穴を回避することができます。以下がその詳細です。
1組織の規模と構造n
組織の規模が大きいほど、コストは高くなります。組織の規模が大きくなると、通常、多数のデバイス、ユーザー、およびデータを管理する必要があるため、MDMのライセンス料が高くなる可能性があります。
また、組織構造の複雑さもコストに影響します。例えば、各部門がMDM システムに対して独自の要件を持っている場合、カスタマイズおよび構成の追加コストが発生します。
2デバイス管理プロジェクトの範囲
モバイルデバイス管理プロジェクトの範囲とは、導入の範囲と規模を指します。対象範囲が広ければ広いほど、より多くのリソースとインフラサポートが必要となり、結果としてコストも高くなります。一方、デバイス数が少なく、機能が限定されている場合は、コストが低くなる可能性があります。
AirDroid Business MDM購入ガイド
MDMソリューションの詳細と、それぞれのソリューションがどのような状況に対応できるかをお知りになりたい場合は、購入ガイドをご参照ください。このガイドには、あなたの企業のニーズに最適な判断を下すのに役立つ詳細情報が満載です。
3既存システムとの統合
MDMシステムと既存のITインフラとの統合は、特殊な技術を必要とするため、コストに影響を与える場合があります。例えば、導入方法、開発作業、データマッピング、テストなどはすべて、MDMの全体的なコストに影響します。
4データドメインとデータソースの数
複数のデータドメインとデータソースを管理することは、MDMのコストを増加させます。なぜなら、それぞれのデータドメインには固有のリクエストやデータ構造などがあるからです。データソースの統合には、時間やリソースを必要とする様々なデータアクティビティが含まれます。
5カスタマイズ要件
特定のMDMソリューション要件がある場合、最適なソリューションをカスタマイズする必要があるかもしれません。この場合、その複雑さと範囲は、開発、テスト、および継続的なメンテナンスに関連するMDMコストに影響します。
Part 3 : MDMソリューションの平均コストは?
前述の通り、MDMの価格は様々な要因によって異なります。Oxford Economicsが2022年に発表した「Maximising the Value of Mobility」 調査によると、モバイルデバイス管理の平均コストは、通常、デバイス1台あたり月額3.25ドルから9ドルです。
MDMのコストを比較するために、人気のあるMDMソフトウェアの価格と主な機能をまとめました。詳細は下記をご参照ください。
AirDroid Business | ManageEngine MDM | Jamf | Scalefusion MDM | Hexnode | Miradore | Google Workspace | Esper | JumpCloud | Rippling | |
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価格 | 1デバイスごとに年間$12-33 | 50デバイスごとに年間$495-1195 | 1デバイスごとに月額$4~カスタム | 1デバイスごとに月額$2-6 | 1デバイスごとに月額$1.08-5.4 | 1デバイスごとに月額$2.75-カスタマイズ | 1ユーザーあたり月額$6-カスタマイズ | 1デバイスごとに月額$4-12 | ユーザーあたり月額$2-18 | 1ユーザーあたり月額$8開始 |
無料試用版 | 14日間 | 30日間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 | 14日間 | 30日間 | 30日間 | なし |
ご注意:他のソフトウェアを確認するには、右にスワイプしてください。
Part 4 : MDM価格を見積もるには?
MDMのコストを見積もることは、モバイルデバイス管理ソリューションの導入について十分な情報を得た上で意思決定を行うのに非常に重要です。以下は、検討すべき重要なことです。
1.ライセンスとサブスクリプションの料金
これらのコストは、MDMベンダーと選んだソリューションによって変わります。MDMベンダーの中には、デバイス別、ユーザー別、または機能別に価格設定方法を提供しているものもあります。また、料金は、月額、年額、または1回限りの購入で課金されます。さまざまなMDMの価格設定を慎重に検討し、ニーズと予算に合ったものを選択することが重要です。
2.保守コスト
これらのコストには、MDMシステムの管理・監視コストや、サポート、アップデート、問題解決にかかるコストが含まれます。継続的なメンテナンスを支援するスタッフまたはマネージドサービスプロバイダーを雇用するコストを考慮する必要があります。
3.ITサポート費用
これには、インストール、設定、他のシステムとの統合などのコストが含まれます。MDMソリューションで管理する必要があるモバイル・デバイスとユーザーの数を決定することを忘れないでください。さらに、MDMベンダーに価格を確認し、依頼することもできます。これは、あなたが支払うべき基本的なコストを把握するのに役立ちます。
4.社員研修コスト
MDMのコストを見積もる際には、MDMソリューションの導入と保守のための社員研修のコストも考慮すべきです。適切な研修により、ITチームとエンドユーザーは、MDMシステムのメリットを最大化するための知識を習得することが可能となります。
Part 5: MDMコストを削減する6つのヒント
1組織のニーズを確認する
ソフトウェアを選択する前に、具体的な要件を確認し、必要不可欠な機能と特徴に優先順位を付けましょう。この方法により、重要なサービスに重点を置き、MDMの総コストを削減することができます。
2明確な企業デバイス管理戦略の策定
企業デバイスの MDM 戦略を明確に策定し、目標と要件を概説します。例えば、MDM導入の範囲、責任、ポリシーの策定などです。確な戦略により、十分な情報に基づいた意思決定とリソース配分の最適化が可能になり、不要なMDMコストを削減できます。
3モバイルデバイス管理ソリューションの比較
最適なソリューションを選択するためには、機能、価格設定、レビューなどに基づいて、さまざまなMDMベンダーのメリットとデメリットを比較しましょう。組織が複数のベンダーから提供する様々なMDMサービスを使用する場合、それらの統合を検討することをお勧めします。統合すれば、管理が簡素化され、割引も適用される可能性があるため、MDMソリューションのコストを削減できます。
4ニーズに合った導入モデルを利用する
予算とリソースに応じて、オンプレミスとクラウドのどちらが自社に適したMDMソリューションかを検討しよう。クラウドベースのソリューションは、多くの場合、初期費用が低く、ハードウェアへの投資が不要です。一方、オンプレミスのソリューションは、制御性が高いものの、初期費用が高くなる可能性があります。
5補助ツールの使用
自動化ツールを使用して、デバイスの設定やソフトウェアの更新など、MDMのタスクを簡素化し、自動化します。これにより、手作業による管理に必要な時間と労力を抑え、運用コストを削減することができます。さらに、データ管理ツールを活用することで、ミスを最小限に抑え、データに関連する問題を減らし、高額なデータ修復作業を回避することができます。
6社内ITチームの研修に予算を投入する
外部の研修リソースだけに任せるのではなく、社内のITチームの研修やスキル開発に投資することを検討してください。 組織内に専門知識を蓄積することで、外部コンサルタントの必要性を減らし、継続的な研修コストを削減することが可能です。
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